中国に伝わる伝統的な影絵「皮影絵劇」の劇団が来日し、7月10日に岩手県滝沢市の保育園を訪れました。
色鮮やかでなめらかな人形の動きに、子どもたちの目がくぎ付けになりました。
スクリーンに映る色鮮やかな人形たちは、中国の無形文化遺産「皮影絵劇」です。
2000年以上前から中国に伝わるこの伝統芸能を多くの人に知ってもらおうと、10日に中国・上海を拠点に活動する「皮影絵劇団」のメンバーが滝沢市のりんごの森保育園を訪れました。
劇で操る人形や背景の材料は牛革で、様々な形に彫刻し色を塗って作ります。
10日ははじめに、年長の園児たちが魚の形に切り取られた牛革に色を塗る作業を体験し、水玉模様など思い思いに色を塗りオリジナルの人形を作っていました。
園児
「かわいいかなって思ったし(ペンの)太い方で塗るときれいに見える。
「(Q.触り心地はどう?)なんかちょっとモヤモヤする。(塗るのが)面白くて大変なことを忘れちゃう」
その後、子どもたちは実際に2つの劇を鑑賞しました。
石から生まれたサル・孫悟空の冒険物語「西遊記」では、戦いの場面になると応援の声が飛び交ったり、人形が登場すると指をさしたりしてスクリーンにくぎ付けになっていました。
園児
「かっこよかった(Q.どんなところがかっこよかった?)動きがすごかった。うねうねしてた」
「すごかった。白とか黒とか緑とかいっぱい出てきたから、そんなにいるっけって思った」
劇を楽しんだ後、年長の園児たちは特別に舞台の裏側で、自分で作った人形を実際に動かして皮影絵劇を体験していました。
団体は7月14日まで県内に滞在し、八幡平市の小学校などで合わせて5つの公演を行うことにしています。