先月末には梅雨明けも発表され、連日、猛暑続きで気分はすっかり真夏、です。
例年、梅雨が明けるとセミが鳴き始めるという印象がありますが今年は少し違うようです。

あっという間に終わった梅雨…。
今後の検証で確定すれば中国地方が6月中に梅雨明けしたのは統計史上初めて。
「史上最速」となります。

【辰已キャスター】
「梅雨明けしてからしばらく経ちますけど、セミの鳴き声を聞いていないですよね。
抜け殻はあります。今は静かですけどまもなくかもしれません」

少し待ってみると…

<セミの鳴き声が聞こえてくる>

【訪れた人】
Q:今ちょうどセミが鳴いている?
「初めてかもしれない。今年聞くの。セミが鳴かないと思っていました。梅雨が終わってすぐに鳴き始める感覚があった。7月入って10日経ったまだかなと思っていた」

セミの「鳴き始め」は「梅雨明け」とは関係ないのでしょうか。

【日本セミの会広島大学総合博物館・税所康正 客員研究員】
「例年、街中でセミが鳴いていると認識するのは7月下旬。梅雨明けの平均は7月下旬。セミの最盛期と重なっているので梅雨明けしたから、セミが出てくると考える方がいる。セミは梅雨明けを感じて出てくるわけではなく、セミは土の中の成長の都合で出始める。梅雨明けと一致してセミが出てくるわけではない。今年のように異常に梅雨明けが早いと、長い間セミの声を聞かない夏になる」

【子どもは】
Q:セミ好き?
「ちょっと好き。でも触れない」
Q:どこにあった?
「道路に落ちていた。セミ好きだから虫かごに入れている」

昆虫好きの子どもたちが待ちわびるセミ捕りができるまで、もうまもなくです。

<スタジオ>
その一方で、今、セミの鳴き声が聞こえてこない理由は他の説もあります。
害虫駆除の専門家によると「急激な気温上昇の影響でセミが夏バテのようになり動けなくなったのではないか」と説明しています。

テレビ新広島
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