「イット!」が7日に報じた、SNS上で相次ぐサーキュレーターの偽広告。
新たな商品の偽広告が出回っていることが分かりました。
前回は、アイリスオーヤマと東京工業大学が共同開発したサーキュレーターとうたい、“1秒で室温を20度下げる”などとアピール。
しかし、実際に届いたのは広告とは似ても似つかない商品で、被害を訴える声が相次いでいました。
新たに出回っているのは、“パナソニックが開発した世界最小のエアコン”とうたう小型扇風機の広告。
「3秒以内に体感温度を16度下げる」という驚きの性能をうたい、1個4990円で販売されています。
しかし、パナソニックは全く無関係で、こうした商品は売り出していないということです。
さらに、別の広告画像にはヤマダデンキのロゴが入っていて、その下には「東京消防庁がおすすめ」という情報に加え、「楽天アウトドア用品ランキング第1位」と書かれています。
番組でそれぞれの企業などに取材をしたところ、これらの商品に関する情報は全て偽物でした。
さらに、ホームページ上で専門家監修として顔と名前が出されている札幌市立大学の齊藤教授に取材すると…。
名前が偽広告に使われた札幌市立大学・齊藤雅也教授:
全く関与してない。全くそういうやりとり一切ない。札幌市立大学の公式HPの画像を貼り付けたような感じで出ていたので、勝手に使われてるなと。
今回の小型扇風機とサーキュレーターの広告を比較すると、ヤマダデンキのロゴやグッドデザイン賞のマークが入っているほか、「東京工業大学の最新省エネ技術を搭載」と書かれているなど、共通点が多くありました。
今回の小型扇風機のホームページに書かれていた上海にある販売会社の住所に向かうと、住所の番地にあったのは工場などが点在する田園地帯。
しかし、書かれていた57棟を探すと、いくら探しても57という番号の建物は存在しませんでした。
近くで働く男性:
57棟は聞いたことも見たこともない。
嘘だらけと分かった小型扇風機の広告。
勝手に名前を使われた齊藤教授は次のように注意を呼びかけます。
名前が偽広告に使われた札幌市立大学・齊藤雅也教授:
こういう広告を作る人は今後いくらでも出てくると思うが、広告元に問い合わせたり、使われている企業に問い合わせるとすぐに分かることなので、だまされないようにしてほしい。