7月末に完成が迫るメガソーラー施設の反射光がまぶしすぎるとして、周辺住民らが対応を求めています。
問題となっているのは福島市の先達山太陽光発電所。
東京ドーム20個分ほどの山林を切り開き、約9万6000枚の太陽光パネルを設置する計画です。
反射光の出どころは、その太陽光パネルでした。
現場で撮影された写真からは、先達山に設置された太陽光パネルに強い光が反射しているのが分かります。
この問題が発覚したのは2024年9月。
トラック運転手の男性が県に対し、「太陽光パネルの反射光がまぶしくて、危うく交通事故を起こすところだった」と指摘したのです。
県は、この指摘を重く受け止め、翌日には発電所の管理・運営を行っているAmp社に伝えましたが、10カ月以上経った現在も改善されていません。
その間も市には、まぶしさを訴える声が複数寄せられているといいます。
SNS上にも、反射光への「すごく怖い思いをした。反射して前が見えません」「本当にまぶしい…事故が起きてからでは遅い」と不安の声があふれていました。
そうした中、1日には住民側と管理運営会社との間で対話会が開かれ、住民側からは早期の対応を求める声が上がりました。
先達山を注視する会・梅宮毅さん:
光が正面から差しながら、そこを車で行かなければならないところもある。実際にこれがもし起きて、子どもをひいたりしたらとんでもない話。とにかく、これは早く対応しなければいけないということを認識いただきたい。
これに対し、管理会社のAmp社プロジェクトマネージャー・鈴木英樹さんは、「いま関係者で協議していますので、発表できる段階になったらお話しさせてください。まずは行政からも話が来ているので、行政に話をするのが筋かなと思っています」と回答。
管理会社は問題について協議しているとし、今後、情報共有をする考えだと説明。
一方で、緑化が進んでいることや追加の植生を検討していることなどに理解を求めました。
メガソーラー施設の完成は目前。
住民側の不安は解消されるのでしょうか。