スズキは10日、初めてのEV=電気自動車となる「e ビターラ」を2025年度中に日本で発売すると発表した。
SUVタイプで、スズキが過去に日本で発売した「エスクード」の海外名「ビターラ」が名前の由来となっている。
駆動方式は、2WD(二輪駆動)に加えてスズキが得意とする4WD(四輪駆動)があり、街中だけでなく、アウトドアや雪道での走行も対応できるようにした。
また、航続距離は、電池容量61kWhの4WDでは450km以上としている。
バッテリーの弱点である「寒さ」対策として、バッテリーを温める機能や室内の空調など、それぞれの最適温度を一つのシステムで調整する。
「e ビターラ」は、インドの工場で生産し、世界に輸出する。
スズキは技術戦略として、車の製造過程や運転などで使うエネルギーを最小限に抑える「エネルギーの極小化」を掲げていて、初めてのEV発売で、さらなるカーボンニュートラルの実現を目指すとしている。