カラカラに乾いた農地。
島根・松江市では、水不足で収穫したトウモロコシが歯抜け状態になり、農家から悲鳴が上がっています。
鶴原農園・鶴原治代表:
トウモロコシに限らず、植物にとって今、水が必要。ナスビ・キュウリ全ての夏野菜に水が不足しています。
7月に入って、連日、真夏日を観測する厳しい暑さが続いている松江市。
6月27日の梅雨明け以降、10日以上雨がほとんど降っていません。
この雨不足が夏野菜に大きな影響を与えています。
出荷が始まっているトウモロコシですが、見た目にも変化が。
鶴原農園・鶴原治代表:
(Q.水不足のトウモロコシはどうなる?)正常なトウモロコシは実がびっしり並ぶけど、(水不足だと)バランスが悪く並んで、歯抜けができる。下手したら半分(廃棄)の可能性もある。
雨不足で生育不良が起き、歯抜け状態となったトウモロコシ。
出荷の基準に満たないものは廃棄せざるを得ません。
背の高いトウモロコシは、スプリンクラーで水をまけないため、まとまった雨を待つしかないといいます。
鶴原農園・鶴原治代表:
本来なら、もっと雨が降ってたら背丈はこのぐらいまでなる。とにかく、夕立でもいいから、なんでもいいから、ひと雨、1時間ほど降ってほしい。
そんな中、北海道では子供たちに異例の動きが。
札幌市内の小学校の教室でエアコンが稼働を始めたのです。
札幌市立東園小学校・小学6年生の児童は「去年と比べると、すごく快適に授業ができるようになった」と話しました。
これまで北海道の夏は涼しく、2022年、小中学校の教室のエアコン設置率はわずか16.5%でした。
しかし2023年8月には、札幌市で観測史上最高の36.3度を観測。
猛暑により臨時休校が相次ぐ事態に。
そのため札幌市は、2027年度までに全ての私立学校や幼稚園の普通教室に常設のエアコンを設置する方針です。
子供たちは2024年の授業中、うちわであおいでいたといいます。
札幌市立東園小学校・小学6年生の児童は「(授業中)うちわに集中してしまう状況。エアコンがついて、勉強に集中できてよかった」「授業に集中できているので最高です」と話しました。
エアコンの設置により、暑さで体調を崩す児童も減ったといいます。
札幌市立東園小学校・岡田美樹校長:
子供たちの命と健康を守るためにはエアコンの設備は必要だと思う。保護者の心配も随分減ったと思う。