コメ価格の高止まりが続く中、企業の間で取引されるモノの価格は3%近い上昇が続いていますが、伸び率自体は鈍化傾向です。
日銀によりますと、2025年6月の企業間で取引されるモノの価格を示す企業物価指数(速報値)は、2020年の平均を100とした水準で126.2で、前の年の同じ月と比べて2.9%上昇しました。
52カ月連続のプラスですが、2025年4月以降は、上昇幅を縮小していて、2024年8月以来の2%台となりました。
価格の押し上げを品目別で見ると、特に精米や玄米などを含む「農林水産物」が前の年の同じ月と比べて43.9%も上昇し(先月は43.5%)、高い水準が続いています。
一方、政府が物価高対策として行ってきたガソリン価格の補助に加えて、6月から導入した激変緩和措置の影響で、指数全体が押し下げられました。