アメリカのトランプ大統領は、ブラジルに50%の関税をかける方針を明らかにしました。7日以降各国に通知している関税率のうち、最も高い関税率となります。
トランプ大統領は9日、SNSでブラジルのルラ大統領宛の書簡を公表し、ブラジルからのすべての輸入品に8月1日から50%の関税を課すと公表しました。
書簡では、クーデターの計画などで起訴されたボルソナロ前大統領をめぐる現政権の対応を批判し、「魔女狩りは今すぐ終わるべき」と述べ、裁判を行わないよう求めました。
これに対し、ブラジルのルラ大統領はXに、「ブラジルは独立した主権国家であり、いかなる干渉も受け入れない」と投稿し、アメリカに報復関税を課す可能性を示唆しました。
トランプ氏は7日以降、日本を含め22カ国に新たな関税率を通知していますが、50%は最も高い関税率となります。