かつて自身が住んでいた兵庫県三田市で食べた「コメはまずい」などと発言し、三田市長から抗議状が送られていた新潟県上越市の中川幹太市長が7月9日会見で謝罪。今後、直接謝罪に出向く考えを示した。

■なぜ不適切な発言を?上越市長が謝罪会見
【上越市 中川幹太 市長】
「この度は私の発言により、三田市並びに三田市民の皆さん、関係者の皆様に大変不快な思いをさせてしまったこと、また多大なるご迷惑をおかけしてしまったことに心から深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」
7月9日、急遽会見を開いた上越市の中川幹太市長。謝罪したのはコメを巡る発言についてだ。
中川市長は7月、自身がかつて住んでいた兵庫県三田市について、「食べるコメはまずい」などと公務の中で複数回発言。
これに怒った三田市の市長が抗議状を送りつける事態に。
【抗議状】
「今回の発言はふるさと三田を侮辱する倫理観に欠けるものであり、強い憤りとともに同じ首長として残念でなりません」
今回の発言は上越市のコメがおいしいことを表現する過程ででてしまったと釈明する中川市長。
【上越市 中川幹太 市長】
「他の産地のお米を貶めることであり、おいしい米づくりに日々懸命に取り組まれている三田市はじめ、全国の農業者関係者の皆様への敬意と配慮を欠く、軽率で極めて不適切な発言であったと猛省している」

■繰り返された“不適切発言”
ただ、こうした謝罪会見は今回が初めてではない。去年6月には市議会の答弁で「工場では高卒レベルの人が働いている」と発言するなど失言が相次いでいる。
この時には、議会から不信任決議案が出され、「不退転の決意で職責を果たしていく」と語っていた中川市長。繰り返された不適切発言に対し…
【上越市 中川幹太 市長】
「一つは相手に対する配慮が足りていなかったと思うし、もう少し謙虚に取り組まなければいけなかった」
中川市長はすでに三田市に謝罪文を送付しているが、今後、三田市を訪れ、直接謝罪する考えだ。しかし、相次ぐ失言は三田市のイメージ低下を招くだけでなく、自身がトップを務める上越市にも大きなダメージを与えている。