参議院議員選挙の秋田県選挙区は、現職・元職・新人の合わせて4人が論戦を展開しています。選挙の争点とされるテーマや秋田の課題について候補者の考えをお伝えしています。2回目は「コメ価格と今後の農業政策」についてです。

◆Q.コメの価格高騰・秋田の現状をどう捉えているか

本田幸久氏(諸派・新):
「一般消費者として非常に高いと思っているが、もしこれで5000円、6000円払って農家の人が潤うなら、それでいいと思います。ただ、現状そういうわけでもないので、やはり適正価格や適正量をもう少し政府で見極めていく必要があると思います」

佐藤美和子氏(参政・新):
「今までやってきた農業政策の間違いがこういう現象を起こしていると思います。減反政策をずっとやってきて農家が減って高齢化している。それは農家が減って、収量が落ちていくのは当たり前だと思います」

中泉松司氏(自民・元):
「国民的な課題になっていると思います。コメというと、昔は農政課題という感じでしたが、国民の一大関心事・心配事として皆さん大きな関心を持っていると思う。秋田県を回る中で、必ず意見・質問をいただくところなので、関心・心配が高まっていると感じています」

寺田静氏(無・現):
「現実的に在庫がないという危機感から価格は上がり続けてきました。加えて、この背景には、長年のコメ価格の低迷が続き、そこにしっかりと自民党の農政が手を差し伸べてこなかったことによって、生産基盤が弱体化をしているという危機的な状況があると考えています」

◆Q.今後求められる農業政策は

本田幸久氏(諸派・新):
「高齢化や担い手不足が進んでいると聞いています。一方で、大規模農家もあって、秋田でも億を稼ぐような大きな農業体が生まれていると聞いています。まだまだ伸びるところも、いろいろ変えていくところもあると思うので、これを契機に官民一体となって、コメ政策を良い方に向けていけたらと思っています」

佐藤美和子氏(参政・新):
「輸入に頼るのではなくて、秋田・日本なので農地がたくさんある。農家を増やすために国が補助金をしっかり出すことです。昔、食糧管理制度がありましたので、国が高く買って国民に安く売ることが一番だと思っています」

中泉松司氏(自民・元):
「中長期的に道筋をつけていくことをしていかなければいけません。インバウンドであったり、様々な影響があって需要が増えるという状況ができてきた。これに対して、きちんと生産を合わせていく。必要があれば増産をしていく。こういった一つ一つをしっかり丁寧に議論を積み重ねた上で結論を得ていく。このことが大事なことだと思います」

寺田静氏(無・現):
「価格は市場で、所得はしっかりと政策で確保していくことが最も重要です。農業が持つ様々な機能、土砂災害の防止や水源の涵養(かんよう)といった様々な機能をしっかりと国が認めて、そこを評価をしていく。直接支払いを充実させて生産基盤、特に生産者を守っていくことが求められています」

参院選は20日に投開票が行われ、19日まで期日前投票が受け付けられます。

秋田テレビ
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