8日の演説会で、自民党・鶴保参院予算委員長の発言。
【鶴保庸介参院予算委員長】「また運のいいことに、能登で地震があったでしょ。緊急避難的ですけど、金沢にいてでも、輪島の住民票が取れるようになっていったんですよ」
これは、能登半島地震の際に、被災者が避難先でも住民票を取得できたことを、地方創生の一環として推進する「二地域居住」につながる事例としてあげた際のものでした。
■「被災者への配慮が足りなかった」とコメントし、謝罪
その後、鶴保議員は「被災者への配慮が足りなかった」とコメントを出し、9日、改めて釈明しました。
【鶴保庸介参院予算委員長】「能登地方が被災したことを『運良く』などと発言してしまいましたが、思った発言では全くありません。陳謝の上、撤回をさせていただきたい」
これに対し、立憲民主党の野田代表は「失言レベルでは無い」と批判し、予算委員長について「出処進退は自身で判断すべき」と迫りました。
■「ありえない発言で安易。政治家は言葉を大事にしないと」
鶴保議員の発言について、ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「ありえない発言で安易。政治家は言葉を大事にしないと」と批判しました。
【鈴木哲夫氏】「政治家の言葉はものすごく大事。それにしては安易でしたよね。 東日本大震災では、宮城県の村井知事がこれを1つの契機にして、新しい街をつくっていこうと『創造的復興』 という見事な言葉をつくった。言葉をちゃんと作り出すのが政治家でしょ。『運よく』だなんて。もうちょっと言葉を大事にしないと、政治家は」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年7月9日放送)