連日の厳しい暑さで熱中症への警戒が高まる中、「糖尿病」の人は知らないうちにリスクが高まる可能性があります。名古屋工業大学の研究で、糖尿病患者は熱中症の発症リスクが1.4倍にのぼることが分かりました。
 
 暑さが厳しいと注意しなければいけないのが熱中症ですが、名古屋工業大学の平田晃正教授によると、「糖尿病」の人は、そうでない人に比べて熱中症の発症リスクが高くなるということです。

平田教授:
「糖尿病と熱中症リスクの評価でございますが、全体で見ますと1.41倍という値が出ています」

 全国256万人のデータを分析したところ、糖尿病患者はそうでない人に比べて、熱中症リスクが1.4倍ほど高いことがわかったといいます。

 平田教授によりますと、糖尿病患者は汗をかきにくいため、効果的に体を冷やすことができず、熱がこもりやすい。また、皮膚表面の神経が衰えていて“暑さを感じにくい”ため、熱中症になりやすいといいます。

平田教授:
「糖尿病患者の方は、『ちょっと暑いかな?でも自分は暑く感じないぞ』という段階から対策をしていただきたい」

東海テレビ
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