宮城県栗原市の住宅地に7月8日、体長1メートルほどのクマが現れ、窓ガラスを突き破って逃げていきました。住人は「気付いたら目の前にクマがいて、大声を出したら逃げていった」と緊迫した状況を語りました。
クマを目撃・通報した住人
「これが足跡だと思うんです。足をかけた時に…」
机の上に残る黒い跡。建築資材を扱う店舗の事務所で男性はクマと鉢合わせました。
クマを目撃・通報した住人
「目が合いましたね、その瞬間は。かなりびっくりしたんですけど、大声を出した瞬間にクマもびっくりしたのか帰っていったんですよ」
クマが現れたのは栗原市若柳の住宅地。8日午前10時40分ごろ男性が110番通報しました。開けっ放しにしていた入口から入ってきたとみられます。
クマを目撃・通報した住人
「隣の家でガラスが壊れる音がして、それで事務所で当時、仕事していまして、事務所の入口まで来たんですね。気付いた時は目の前にいましたからね」
体長約1メートルのクマは、男性の大声に驚いたのか、ドアのガラスを突き破って逃げていきました。さらに、隣の住宅でも物置小屋のガラスが割られました。
隣の住宅の住人
「人に危害が加わると大変なことなので、きちんと対応をしてほしい」
現場は、くりこま高原駅からおよそ6キロ。岩手との県境にほど近い地区です。近くには大きな川が流れ、病院や学校、こども園などもあります。
猟友会
「住宅が密集しているので、銃器は使えないから罠をかけるしかない」
周辺では数日前にもクマの目撃情報があったばかりで、警察などが警戒を呼びかけています。