仙台市は、福島県沖地震で崩落した仙台城跡の石垣の復旧が7月中旬にも完了する見通しを示しました。8月1日には周辺の通行止めも解除することにしています。
仙台城跡の石垣は、2021年2月と翌年の3月に発生した福島県沖地震により、2カ所で合わせて28メートルにわたり崩れ落ちました。
記者リポート
「仙台城跡の石垣です。工事開始から約1年9カ月。まもなく復旧が完了します。そして、それに伴い目の前を通る市道の通行も再開されるということです」
仙台市は青葉区川内の大手門跡から980メートルの区間を通行止めにし、復旧作業を進めてきました。
復旧は1つ1つの石に番号をふり積み上げる、伝統工法にもとづいて行われました。また、現代工法も取り入れ、盛り土に鉄筋を埋め込んだり石を補強ネットで覆ったりするなどし、耐震性も高めたということです。
仙台市によりますと、石垣の復旧は7月中旬にも完了する見通しで、8月1日には通行止めも解除されます。
仙台市 郡市長
「仙台城跡へのアクセスが便利になるとともに、車窓から石垣が見られるようになる。七夕まつりの期間前に再開できる。仙台城跡にも訪れてもらい、仙台の歴史と魅力を存分に味わってもらいたい」