静岡県伊東市の田久保眞紀市長が「学歴を詐称していた」問題で、田久保市長は辞意を表明するとともに、出直し選挙に出馬する意向を示している。

これについて、関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演した、元フジテレビ解説委員の風間晋氏は「出直し選挙への出馬はすべきでない」と話した。

また田久保市長は、市議会の議長や副議長などに「卒業証書」と説明して見せた資料を検察に確認を求める上申書とともに提出する方針で、これについて元検事の亀井正貴弁護士は、番組に寄せたコメントで、「自分たちの主張は合っているという意思の表れ。パフォーマンス的な意味合いが大きい」と指摘した。

静岡・伊東市 田久保眞紀市長(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
静岡・伊東市 田久保眞紀市長(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
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■5月の選挙の民意は? 「市長は出直し選に出るべきではない」と風間氏

風間晋氏:僕は、市長は出直し選に出るべきではないと思っています。理由は、つい最近、5月に行われた市長選は、それまでの土建行政の可否を取る選挙であったわけです。それが今回、学歴詐称という、市長の資質が問われる選挙になってしまった場合に、この5月の選挙で表示された有権者の意思は、いったいどうなっちゃうんだろうというのが、すごく疑問。

もし5月とは逆の選挙結果が出た場合に、これまでの行政がそのまま継続することになると、それは伊東市のために、どういうふうに影響してくるのかが極めて心配です。そういう意味で、市長はここで少なくとも1回は選挙には出ないという判断を、するべきだったんじゃないかなと僕は思います。

風間晋氏(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
風間晋氏(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)

■卒業証書を検察に? 異例の対応について「起訴の可能性は低い、パフォーマンス」と亀井弁護士

卒業証書を検察に提出するという、異例の対応をしている。

これについては、元検察の亀井正貴弁護士に見解を聞いた。

検察に卒業証書を送る意味について、「自分たちの主張は合っているという意思の表れ。事実関係がわかっても、起訴の可能性は低く、パフォーマンス的な意味合いが大きい」ということだ。

田久保市長は、「起訴されて有罪になったら、立候補しない」と話している。

関西テレビ 神崎博報道デスク:いま刑事告発されていて、これから検察が調べるんですけれども、別に逮捕されているわけでもなく、身柄が取られるわけでもないので、結構、捜査に時間がかかります。たぶん数カ月はかかると思うので、その間に例えば出直し選挙があって、終わってると思います。

起訴に至る可能性も低いと話されてましたけど、これまでも海外の大学を卒業したという議員さんが訴えられたことで、検察が調べたら、結局、起訴猶予になっていたりすることが多いので、この学歴詐称だけであれば、起訴される可能性は低いです。一方、文書が偽造されていたということががあれば、また話は違ってきます。けど学歴詐称だけでは、なかなか起訴は難しいと思います。

私文書偽造かどうかの判断も、かなり時間がかかるということだ。

関西テレビ 神崎博報道デスク:これもちゃんと本物かニセモノかを確認した上で、どれぐらいの悪質性があるかなども含めて捜査すると思います。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年7月8日放送)

亀井正貴弁護士(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
亀井正貴弁護士(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
関西テレビ
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