総務省が今年の「情報通信白書」を公表しました。そのなかで、日本の「生成AI活用の後れ」を指摘しています。
「情報通信白書」は、総務省が日本の情報通信に関する状況などについて昭和48(1973)年から毎年公表しているものです。
今回の白書によりますと、「生成AIを利用したことがある」という個人が26.7%となり、前年度(9.1%)と比べておよそ3倍と大きく上昇しました。
ただ、国際社会と比較すると中国81.2%、アメリカ68.8%、ドイツ59.2%で、日本はかなり低い水準となっています。
年代別に見ると、20代では44.7%が利用経験があるとしたものの、30代は23.8%、40代が29.6%にとどまったほか、50代以上では20%を下回る結果でした。
企業で生成AIを活用している割合も5割に届かず(49.7%)、総務省は「世界のAI先進国に技術・産業・利用面で日本は遅れを取っている状況で、社会生活におけるAI活用などの一層の推進が必要」としています。