令和7年7月7日。元号、月、日が全て7に揃うのは平成7年以来、実に30年ぶりのことである。ラッキーセブンと呼ばれる縁起の良い数字が重なるこの特別な日に、富山県内のいくつかの場所では普段とは違う光景が見られた。

「7・7・7」の特別な日に22組が婚姻届

高岡市役所では、記念の日に婚姻届を提出しようというカップルで賑わった。朝から多くのカップルが訪れたため、戸籍の窓口は一時1時間待ちとなる盛況ぶりだった。市によれば、確実に7日に婚姻届を提出するため、8組のカップルが先週の金曜日までに書類の事前チェックを済ませていたという。

「7が3つ揃っているので、今後もいい運が呼び込めるようにこの日に決めた」と話すカップルや、「令和7年だし、7月7日にしようと2人で話して決めた」と喜びを語るカップルの姿があった。

通常、高岡市では1日に2、3件ほどの婚姻届が提出されるが、この日は午後5時までに22件に達し、30年前の平成7年7月7日の17件を上回る記録となった。
縁起担ぎに神社も大賑わい

「777だし天気がいいから来てみようかなと。普通の日だけど気分はいい」と話す参拝者のように、この特別な日を心待ちにしていた人は他にもいた。


富山市の日枝神社には通常より多くの人が訪れ、お守りを購入する姿が見られた。特に人気を集めたのが「御朱印」だ。7がそろった特別感のある日付が記されることから、自分用だけでなく友人へのプレゼント用に求める人も少なくなかった。
日枝神社では7日午後5時までに75人が御朱印を求め、これは通常の2倍以上の人数だという。
縁起の良い数字の魅力
日枝神社の禰宜、平尾賢さんは「午前中で50件。通常は1日通して20~30件なので普段よりは多いと感じている」と語る。また「私たちとしては7がつくのが縁起が良いというのは特にないが、巷で7は縁起の良い数字と浸透しているので、7が3つ揃ったらなお縁起が良いと心理かなと推察している」と分析する。
婚姻届を提出したカップルたちは「うれしい」「仲良く、お互い尊重し合えるような夫婦になれたらいいと思う」「いつまでも仲良くほのぼのいけたらいいと思う」と、幸せな船出を期待する言葉を口にしていた。