J3の鹿児島ユナイテッドFCは5日ホームで栃木SCと対戦。
前半にアクシデントがありましたが無失点で切り抜け、4試合ぶりの勝利を手にしました。
シーズン前半の最終戦をホームで迎えた紺のユニホーム、鹿児島ユナイテッド。
土曜日のナイトゲーム、スタジアムには約6300人のファン・サポーターが集まりました。
前節からスタメンを5人入れ替えて臨んだユナイテッドでしたが、いきなりアクシデントに見舞われます。
14試合ぶりにスタメンに復帰したヘナンが足を痛めて14分に途中交代。
さらにその直後にはキャプテンマークの稲葉が相手との接触で負傷し、ピッチの外に出ます。
スタジアムがざわつく中、先制のシーンは18分に訪れます。
激しいボールの奪い合いから、中央、河村の縦パスに右サイドバックの青木が反応しシュート!
青木の2試合連続ゴールでユナイテッドが先制します。
1対0で迎えた後半の立ち上がり。
ユナイテッドは稲葉に代わって入り、Jリーグデビューを果たしたジョアオがシュートを放ちますがバーの上。
追加点を奪えない中、このあとは押し込まれる時間帯が続きます。
しかし、集中した守備で最後までゴールを守り切ったユナイテッド。
2人が負傷交代するアクシデントを乗り越えて6試合ぶりに無失点。
4試合ぶりの白星で勝ち点3を手にしました。
2試合連続ゴール・青木義孝選手
「前半の初めから激しい戦いになって負傷者も出たけど、全員がひとつの方向を向いて戦った結果がこの勝利につながった」
では、順位表です。
ユナイテッドは勝ち点3を加えて5位をキープしています。
続いては、こちら!実況アナが選ぶユナイテッドセレクションです。
5日のホーム戦、Jリーグ公式映像の実況は私、上片平が担当しました。
7日は一番驚いたシーンを紹介します。
上片平アナウンサー実況
「中で抜け出す、河村から前線、青木がここにいる~~~!決まった、先制鹿児島!中盤のボールの奪い合い、制した河村から右サイドバックの青木がなんとなんとこの位置にいました!」
前半18分のユナイテッド先制のシーンです。
激しいボールの奪い合いから河村選手のパスに反応したのは青木選手でしたが、青木選手は本来右サイドバックの選手です。
ディフェンダーの青木選手が誰よりも前に走り込んでいたんです。
このシーンについて、試合後、青木選手はこのように振り返っています。
青木義孝選手
「なんで自分があそこにいたのか分からないけど、ゴールを取りたいという気持ちで最後まで諦めずゴールに向かっていった結果がゴールに繋がったので、諦めなかった自分を褒めてあげたい」
なんと、自分でもなぜあそこにいたのか分からないと本音を話していました。
青木選手のゴールに向かう気持ち、点を取りたいという気持ちが生んだ、貴重な決勝ゴールとなりました。
ユナイテッド、次の試合はアウェーです。
7月12日、アウェーで19位の沼津と対戦します。