新燃岳の噴火による大量の降灰のため、稲作の用水路を一時的に止めるなど、地域の農業にも影響が出はじめています。
こちらは7日正午すぎに撮影された、鹿児島県霧島市隼人町の霧島川と天降川が合流する地点です。
新燃岳の降灰にともない霧島川が濁っているのがわかります。
その霧島川の上流部にあたる霧島市霧島の用水路の取水口です。
ここでは3日前の大雨のあと新燃岳の灰が川に流出して灰色に濁ったため、2日間にわたり取水を止めたということです。
現在は取水を再開していますが、7日の時点でも普段より濁った状態だということです。
前田水利組合・森正幸組合長
「灰色のセメントを溶かしたような水が流れている。非常にショック。やっと田植えが済んで農家は水が一番ほしい時期。これがどれぐらい続くだろうと心配している」
森組合長によりますと、火山灰が水田に入ると沈殿して固まり、肥料を入れる作業などで支障をきたすおそれがあることから、水利組合では常に山の状況や雨雲レーダーを確認し、水の管理を行っていくということです。