6月21日からトカラ列島近海を震源とする群発地震が続く中、鹿児島県十島村ではこれまでに64人の住民が島外避難しています。
これについて十島村は震度4以上の地震が5日以上起きなければ、島民の帰島の希望を募る意向を明らかにしました。
順調に進めば、最短で16日の帰島が想定されています。
十島村・久保源一郎村長
「いつ帰れるか、いつ判断するのか、そういった(避難者の)声を聞いている。ある程度の目標があれば避難生活に少しでも明るい展望が見えるのでは」
トカラ列島近海を震源とする地震が相次ぐ中、十島村ではこれまで3回にわたり、悪石島と小宝島の住民64人が島外避難しています。
村は島外避難について、1週間程度をめどとしていましたが、10日の記者会見で、十島村で震度4以上の地震が5日以上発生しなかった場合、島外避難者に対し帰島の意向を確認し、準備を進めることを明らかにしました。
トカラ列島近海では依然として群発地震が続き、6月21日以降の震度1以上の地震は10日午後5時までに1762回となっていて、10日も13回の地震が観測されています。
しかし、9日から震度4以上の地震は発生していないため、十島村では震度4以上の地震が14日の午前0時までに発生しなかった場合、14日朝から帰島を希望する島外避難者を正式に募るということです。
早ければ16日の「フェリーとしま2」で第一陣が帰島できる想定です。
また村では10日から、保健師による健康チェックの際に、島外避難者に対して帰島の意向についての確認も始めているということです。