続く猛暑。京都では7日の最高気温が37.9度に達した。
片平敦気象予報士は、暑さがいつまで続くのか聞かれると「終わりが見えません」と解説。
さらに「熱中症警戒アラート」について、「出ていない地点でも、外出をなるべく避けるよう呼びかける『危険』になっていたところがある」ときょう=7日の大阪・京都を例にとり、対策を呼びかけた。

■熱中症警戒アラート 近畿・徳島の41地点に
片平敦気象予報士:京都では最高気温37.9度、近畿・徳島では41地点で猛暑日になりましたけど72地点ある中の41ですから、半分以上の地点が猛暑日になったというわけなんです。
ピンク色に塗られている地域がきょう=7日、『熱中症警戒アラート』が出ていた地域で、北海道にまで出ているんですよね。
今シーズン、この夏に入ってから一番多い(数の)都道府県で「熱中症警戒アラート」が出ているという状況になりました。

■「熱中症警戒アラート」出ていないのは…?
(Q.大阪と京都は熱中症警戒アラートが出ていませんがどういうことなのでしょうか?)
片平敦気象予報士:熱中症警戒アラートがなぜ出てないかっていうと、京都は37.9度って申し上げたじゃないですか。
実は熱中症警戒アラートの基準、発表するめやすになっている数字が「暑さ指数(WBGT)」と呼ばれるものなんです。
この指数は、気温だけじゃなくて、湿気が多かったりとかあとは日差しがあったりとか、こういったものも熱中症の危険性を高める要因になるんですよね。
この数字が『33』以上になると、県内1カ所でもそういう場所があったら、熱中症警戒アラートが出ると言うそういう状況になっています。

片平敦気象予報士:ただ例えば『31』=熱中症警戒アラートが出る1つ下を見ていただくと、『危険』『外出はなるべく避ける』というような状況になってるわけなんですよね。
つまり、警戒アラートが出ていなくても危ないという状況でして、実際きょうどうだったかと言いますと、『危険』というランクがあった地域はこんな感じ。(画像の赤の部分)
もうほぼ全国的に熱中症の危険性は非常に高い状況だったんですね。『熱中症警戒アラートが出ていないから安心』ということはまったくなくて、『警戒アラートが出ているところは特に危ない』思っていただいて、対策をしてほしいと思います。

■暑さの今後は?「申し訳ないんですが終わりが見えません」
(Q.この暑さは本当に一体いつまで続くんでしょうか?)
片平敦気象予報士:申し訳ないんですが、終わりが見えません。この先の週間予報をご覧いただくと、今週末からちょっと雨の降る日も出てくるんですが、ちょっと気温が低くなるかなと思っても、それでも最高気温33度前後ですからね。まだまだ厳しい暑さの続くところが多くなると見ています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年7月7日放送)
