近年、福井県内で多くの被害があった野生の“かみつきイルカ”対策として、県は6月にそのイルカを特定し発信器を装着しましたが、海水浴場の関係者などによりますと、7月に入り、イルカに取り付けられた発信機の信号が途絶えていることが明らかになりました。
 
田島嘉晃アナウンサー:
「過去に観光客がイルカにかまれる被害もあった鷹巣海水浴場。観光協会は警戒を続け、安全対策を強化しています」
 
福井市の鷹巣観光協会では、7月10日の海開きに合わせて、イルカが嫌がるとされる超音波装置12台を設置し、見張り台からの監視を始める予定です。
 
小玉征子観光協会会長は「去年は一度も(イルカが)来ていないし、対策準備は万全」と話します。
 
こうした海水浴場の対策にあわせて、県は6月18日に“かみつきイルカ”とみられる野生のイルカ1頭の背びれに発信機を装着しました。発信機から送られるリアルタイムの位置情報を県内の行政や観光協会など関係者で共有し、接近してきた際は場内アナウンスやSNSを通じて海水浴客に注意を呼び掛ける仕組みです。
 
ところが…
 
7月2日午後1時46分、敦賀湾で位置が確認されたのを最後に、7日まで位置情報が受信できない状態が続いています。
 
県は▼イルカが海の中を深く潜っている▼発信機が外れたなどの可能性があるとしています。
 
本格的な海水浴シーズンを前に突如、行方が分からなくなった“かみつきイルカ”。このままシーズンを終えることができるのか、その行方が注目されます。

福井テレビ
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