学歴詐称の疑いが指摘されている静岡県伊東市の市長に、辞職勧告の決議案が市議会で可決され、7日午後7時半から会見を開く予定です。

市役所には批判・苦情のメール・電話が1000件以上殺到

午後1時ごろ、報道陣の前に姿を見せたのは学歴詐称疑惑の渦中にある静岡県・伊東市の田久保眞紀市長(55)です。

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田久保眞紀市長:
決議については重く受け止めています。今後の進退についてもしっかり考えまして…

田久保市長をめぐっては、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載された学歴がウソだったことから、その進退が大きな焦点となっています。

 

7月2日の会見では「大学側から示されたのは除籍でした。自分が辛いからといって今の状況を全て投げ出して逃げ出すようなことはしたくない」と話し、「卒業」ではなく「除籍だった」ことを認めた田久保市長。

市役所には批判や苦情のメールや電話が1000件以上殺到し、市政は混乱状態に陥っています。

そうした中、市の職員で作る労働組合は、7日午前9時ごろ、市長に対し謝罪などを求める要請書を手渡しました。

市職員労組:
市民の間に混乱と落胆、怒りが広がっています。

田久保眞紀市長:
いろいろとご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございません。

7日午前11時頃、市議会には市長に対する辞職勧告決議案が提出されました。

静岡・伊東市 四宮和彦市議:
無責任かつ卑劣な人物が市長であり続けることを市議会としては到底容認できるものではない。

「辞職勧告決議」とともに「百条委員会の設置」についても全会一致で可決されましたが、田久保市長は、下を向きつつも表情を変えることはありませんでした。

公職選挙法違反の疑いがあるとして刑事告発も

動きがあったのは市議会だけではありません。市の建設会社社長が、市長に公職選挙法違反の疑いがあるとして刑事告発しました。

告発状によりますと市長は、2025年5月の選挙で報道各社が依頼した経歴調査票に「東洋大学卒」と記載。

虚偽の情報を伝えて報じさせたことが公職選挙法違反にあたると指摘しています。

渦中の田久保市長は、7日午後1時半ごろ、報道陣の取材に応じ、焦点とされる進退について…

田久保眞紀市長:
進退についてですので、市民のみなさまに分かるようしっかり説明したい。そのように考えております。

ーー「続けるのか」「辞めるのか」心の中で決めている?
田久保眞紀市長:
夕方にしっかり説明を差し上げますので今の時点ではきちんと決めているとしかお答えできませんが、そのようにしております。

と語った。
また、騒動後に市議会の議長らに対し“一瞬だけ見せた”という“卒業証書”に関して問われると…

ーー議長にちょこっと見せたと言われる卒業証書のような書類というのも会見で持ってこられるんでしょうか?
田久保眞紀市長:
その卒業証書についても、市民の皆様にしっかり分かるように、夕方の会見でご説明をしたいと、そのように考えております。
きちんとご説明ができる状態にして説明をしなければいけないと思っておりますので夕方の会見の方で、しっかりとその件については説明したい。そのように思っております。

「けさ自分で切りました」とへアチェンジ

一方、先週の会見時と比べると…

髪形がすっきりしているように見えますがこれも何か思ってのことなのでしょうか。

田久保眞紀市長:
これはですね、けさ自分で切りました。時間もございませんでしたので、若干形が悪いかもしれませんが自分で切りました。

田久保市長は、このあと午後7時半から改めて会見を開き進退を含め、進退を含め、除籍された大学から届いた資料を示して説明するとしています。
(「イット!」7月7日放送より)

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