施設で、のんびり過ごすワンちゃんたち。
そこで、優しく迎えてくれたフレンチブルドッグのルイ君(7)には意外な過去が・・・。

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ルイ君(入所時の動画):
ガルルル

人に飛びかかり牙をむくルイ君。数年前から、主人以外の全ての人に噛みつくようになってしまったそうです。

ここは、そうした噛む・うなるなどの問題を抱え“殺処分に一番近い”と言われた犬を引き受ける保護施設「わんずふりー」です。

保護施設「わんずふりー」施設長の齊籐洋孝さん(54):
過去にものすごい虐待を受けていたり、ずっと閉じ込められていたとか、結局、問題犬は人間が作り出しているわけです。

施設長の齊籐・洋孝さん。室内外を自由に移動できる施設で、40頭の“問題犬”と一緒に暮らしています。

保護施設「わんずふりー」施設長の齊籐洋孝さん(54):
環境によって性格っていうのも変わると思うんで、ただその子を生かしてあげるという考え方もありなんじゃないかと。

齊籐さんがこの活動を始めたきっかけは、会社を経営していた時の挫折でした。

保護施設「わんずふりー」施設長の齊籐洋孝さん(54):
事業で行き詰まってしまい、自死とかを考えた時期がありまして、決行しようとした時に愛犬に救われました。

保護施設「わんずふりー」施設長の齊籐洋孝さん(54):
犬に救われた命って考えると、自分にできる事っていったら一生かけて犬を救っていく事じゃないかって思いました。

“犬たちに全財産を使って恩返しする”。その決意で、愛車のフェラーリは軽トラに変化しました。そこから11年間、“問題犬”に寄り添い続けているのです。

保護施設「わんずふりー」施設長の齊籐洋孝さん(54):
犬にとにかく理解されるまでそばにいる。懐かなくても良いし、ここで暮らしてくれればいい。犬が幸せならなんでもいいんです。

“問題犬たち”が穏やかに過ごせますように。犬と向き合い続ける齊藤さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」5月21日放送より)