病院から離れた地区で暮らす人たちのため、新上五島町で医療コンテナを利用した巡回検診が行われました。
新上五島町岩瀬浦郷にやってきたのは、医療検査機器を搭載したコンテナです。
6月19日から21日までの3日間、医師や看護師を含む医療スタッフが島内6地区を巡回し、45人がけい部の超音波や歯科の検査などを受診しました。
この取り組みは離島やへき地などの医療格差を解消しようと医療コンテナ推進協議会が始めたもので、今回が3回目です。
受診した人
「血圧いいと思っていたらちょっと高めだということとか、糖尿病の数値が高いとか、ちょっとびっくりしましたね」
「いや~来てよかった」
「近くに大きい病院もなかなかないので、こういうところまで来てもらえると助かるんじゃないかなと思います」
今回は糖尿病や心不全、脳梗塞などの予備軍を見つけるのがねらいで、医師が受診した人たちに生活する上での注意点などを伝えました。
長崎大学病院 災害医療支援室 山下和範 准教授(室長)
「医療コンテナがこういう過疎地、離島に常備されることで、医療アクセスの悪い方の健康を守る動きにはつながるかなと思っています」
協議会では全国の離島や過疎地域などに展開し、全ての人が質の高い医療を受けられる社会を目指したいとしています。