2歳の長男に暴行を加え死亡させた罪に問われている男の裁判員裁判は、7日、初公判が開かれ、父親は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、広島市東区の無職田中遥被告(23)は、去年10月、広島市東区の自宅で、長男で2歳の伊桜吏(いおり)ちゃんの腕をつかんで引っ張り転倒させたうえ、腹を足で踏みつけて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。
7日の裁判員裁判の初公判で、田中被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、検察側・弁護側ともに量刑を争うとしています。
冒頭陳述で、検察側は、田中被告が伊桜吏ちゃんの足音で眠りを妨げられたことに腹を立てて犯行に及んだと指摘。
弁護側は、田中被告は日常的に暴力行為には及んでおらず、犯行は突発的で深く後悔し反省していると述べました。
裁判は、午後、被告人質問が行われ今月9日に結審し、11日に判決が言い渡される予定です。