競泳男子100mバタフライの日本記録保持者で新潟医療福祉大学職員の水沼尚輝選手が7月に開幕する世界選手権を前に練習を公開しました。ストイックなトレーニングを重ね見据えるのは、世界選手権のさらに先です。

7月27日にシンガポールで開幕する競泳・世界選手権に向け、3日、練習を公開した新潟医療福祉大学職員の水沼尚輝選手。

今年3月に出場した日本選手権の男子100mバタフライで派遣記録を突破して2位に入り、見事、世界選手権への切符を手にしました。

レースから3カ月、力を入れて取り組んでいるのは…

【新潟医療福祉大学職員 水沼尚輝 選手】
「エネルギー的なもの、エネルギータンクをしっかりと大きくする練習が多かった」

得意とするレース後半の追い上げに不可欠な持久力の強化に向け、一日に泳ぐ距離を2000mほど伸ばしているといいます。

【水沼尚輝 選手】
「タンクである体力の部分は今まで以上、今までよりちょっとレベルは上がったような感じがする」

さらに…

【長谷川珠子アナウンサー】
「日本選手権を終えて合宿に入った水沼選手はウエイトトレーニングの頻度を増やし、筋力や瞬発力が求められるレース前半の泳ぎを強化しました」

ウエイトトレーニングの頻度も週2日から4日に増やし、前半のスピードアップにつながる体づくりを意識しています。

【新潟医療福祉大学 下山好充 監督】
「今までとは全然違う形で、ウエイトトレーニングを日常化させている。スプリング能力、筋力とか筋パワーがかなり良くなってきていると思う。そこは彼が最後までできなかったところ」

課題としていた前半の泳ぎをブラッシュアップし、総合力を高めてきたと監督も手応えを感じています。

ストイックな練習を重ねる先に3年後のロサンゼルスオリンピックを見据える水沼選手。そこに向けて、まずは世界選手権での“結果”にこだわる考えです。

【水沼尚輝 選手】
「ロスで結果を出すためには、決勝の常連になることが大切だと思っている。(世界選手権は)何が何でも決勝に残る事を目標に突き進んでいるので、このまま自分自身の核をぶらさずにやっていきたい」

世界選手権の男子100mバタフライは8月1日に予選と準決勝、2日に決勝が行われます。

NST新潟総合テレビ
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