参議院選挙が7月3日公示され、改選数1の岩手選挙区には、現職と元議員、それに新人の合わせて4人が立候補しました。
物価高対策を最大の争点とする17日間の選挙戦がスタートしました。

参院選岩手選挙区に立候補したのは届け出順に、NHK党の新人で元会社員の吉田博信氏(59)、立憲民主党の現職で2回目の当選を目指す横澤高徳氏(53)、参政党の新人で会社員の及川泰輔氏(46)、自民党の元議員で4回目の当選を目指す平野達男氏(71)の4人です。

NHK党の吉田博信氏は、県庁前で第一声を上げ、国民の手取りを増やすため減税を進めていくと訴えました。

N党・新 吉田博信候補(59)
「問題点は税金がとても高いということ。サラリーマンは「五公五民」と言われて(給与の)50%が税金となっている。それは減税すべきと考えているし、不正権益あるいは省庁の権益、無駄をなくすといったところで(減税へ)活動していきたいと考えている」

このほか、吉田氏はメディアの偏向報道をなくすことや、不法移民問題の解決に取り組む考えを示しました。

立憲民主党の横澤高徳氏は、盛岡市大通の選挙事務所前で物価高騰対策について訴えました。

立憲・現 横澤高徳候補(53)
「ガソリン代・軽油代の暫定税率を今すぐ引き下げ、皆さまの負担を軽減し使えるお金を増やす、物価高騰対策を進めていきたい。そして今月からもまた食品の値上がりがあった。生きていくために必要な食べるもの、食料品にかかる消費税減税を進め0%を実現し皆さまの使えるお金を増やす」

このほか横澤氏は農林水産業への支援や学校教育の無償化などを行うと述べました。

参政党の及川泰輔氏は、盛岡駅前で第一声を上げ、今の政権には任せられないと訴えました。

参政・新 及川泰輔候補(46)
「今の政権に任せていたのでは日本の未来がどんどん暗くなっていく。政治経験もないし、まだまだ知識も足りない未熟者ではあるが、勇気を出して声を上げさせていただいた。日本を壊す方に回るのか日本を守る方に回るのか、この2択。私はこれ以上日本を壊す立場には回りたくない」

及川氏は「『日本人ファースト』をキャッチコピーに国民を守る」と述べた上で、有権者に投票に行くよう呼びかけました。

自民党の平野達男氏は、盛岡市の櫻山神社前で第一声を上げ、人口減少対策について訴えました。

自民・元 平野達男候補(71)
「もう一度国政に戻ったら、人口減少社会に適応した社会づくりに向けた日本のビジョン、その構築の真ん中に座りたい。人口減少社会に負けない、誰もが安心して住んで『岩手っていいね』こういう社会をつくれると私は確信している。その社会づくりの先頭に平野達男を立たせていただきたい」

このほか平野氏は農林水産業への支援や時代に合わせた社会保障制度の構築を進めると述べました。

今回の選挙の最大の争点は物価高対策で、結果によっては政権の枠組みが変わる可能性もあることから、「事実上の政権選択選挙」との見方も出ています。

参議院選挙の投開票は7月20日です。

県内の有権者数は7月3日時点で99万8369人となっています。
県内では7月4日からすべての市町村の庁舎などで期日前投票が可能となっています。

岩手めんこいテレビ
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