参院選をめぐって立憲民主党の現職、石垣のり子氏が、NHK党から立候補した前田太一氏の選挙ポスターに、自身の名誉を毀損する内容があるとして、警察に刑事告訴しました。
NHK党から立候補した前田太一氏の選挙ポスターには、石垣のり子氏の過去の週刊誌報道について書かれています。
これについて、石垣氏は事実無根だと訴えていて7月3日、代理人弁護士を通じて、宮城県警に名誉毀損の疑いで告訴状を提出しました。
石垣氏の代理人弁護士
「選挙を悪用した名誉毀損行為には断固とした態度で臨む。民主主義のあり方が崩れるので、警察にも重く受け取って対応してほしい」
一方、前田氏は「候補者を判断するうえで重要な事柄」としたうえで、次のように述べました。
NHK党 前田太一氏
「それぐらいで名誉毀損されるのか。もうちょっと我慢してくれないかな。まあでも全然、出頭する覚悟でやっている」
そもそも、今回の参院選は、選挙ポスターに品位を損なう記載を禁止する改正公職選挙法が施行されてから、初めての国政選挙となります。
具体的には、他人や他党の名誉を傷つけること、善良な風俗を害すること、特定の商品を宣伝することを禁じています。
宣伝した場合には100万円以下の罰金が科されますが、品位の保持に関しては、罰則はありません。
県選管に今回のケースについて確認したところ、県選管としては「政治活動の制限になりかねず、内容について注意や警告などをする権限はない」としています。
有権者は…。
有権者
「政策をちゃんと書いていない代わりに、個人を攻撃しているので、あの方が何を市民にやるのかが見えない」
「こういうのを発信されると、そういうところもある、というので選びます」
県警は告訴状を即日受理していて、今後、本格的な捜査を進めていくことになります。