福岡県鞍手町の小学校で3日、福岡が誇る高級食材「博多和牛」を使った給食が出されました。
福岡県鞍手町にある剣北小学校。
子供たちお楽しみの給食の時間です。
給食といえば、県内ではつい最近、福岡市の小学校で提供された「唐揚げ1個」の献立に批判が相次いだばかり。
米など食料品の物価高騰で献立づくりに苦慮する状況が続いています。
そうした中、剣北小学校では…。
◆記者リポート
「いま子供たちがもりもり食べています!」
一口一口を味わうように黙々と食べ進める子供たちからは思わず笑みがこぼれます。
3日の給食で提供されたのは、「博多和牛」を使った牛丼です。
博多和牛は福岡県産のブランド牛で、登録された生産者が育てた黒毛和牛のなかでも肉質が3等級以上のものを指します。
その特徴はなんといっても、口の中でとろける柔らかさと甘みのある味わいです。
◆小学4年生
「高級な味がします」
「給食が最高って思う。(いつもと)全然違う」
「おいしかったから(お母さん)買いに行ってくれないかな…」
子供たちは100グラムあたり約800円のぜいたくな味わいを堪能していました。
食料品の高騰が続き、献立づくりに苦慮するなかで実現した豪華給食。
この博多和牛は地元の肉の卸売業者から町内のすべての小中学校に無償で提供されたものだったんです。
◆エム・ケイ食品 永友浩二 社長
「福岡に美味しいブランド牛があるのを知ってもらいたいのと、命あるものを大切に美味しく感謝しながら食べてもらいたいなと思いまして」
永友社長が提供した博多和牛は、合わせて約54キログラム。
県内で大切に育てられた味を広く伝えたい思いがありました。
◆エム・ケイ食品 永友浩二 社長
「(家庭でも)『博多和牛が食べたい』と言ってくれたらすごくPRになりますので、ぜひ(家で)『おいしかったよ』と言っていただければ幸いです」
子供たちの満面の笑みを引き出した博多和牛。
永友社長は、好評であれば毎年、子供たちに肉を届けたいとしています。