倉敷市沖新町の中古品小売業の「小颯」が6月24日に岡山地方裁判所倉敷支部から破産手続きの開始決定を受けたことが、民間の信用調査会社の調べでわかりました。
東京商工リサーチ岡山支店によりますと、小颯は2015年創業の中古品小売業者です。貴金属をはじめとした中古品の買取や販売を手がけ、年商5000万円前後を計上していたということです。
しかし、2020年に入り新型コロナウイルスの感染拡大とともに業績が悪化、2021年以降は借入金を調達することで何とか資金繰りに対応していました。
コロナ禍収束後は近隣に同業者の出店が増えたことで、競合も厳しくなり、顧客からの買取価格上昇のほか、借入金の利息負担もあり、採算が悪化していました。
2024年12月までに店舗を閉鎖したとみられ、その後、2025年2月には事業を停止していました。負債総額は約4800万円とみられています。