旬を迎えた夏レタス。標高が高く、涼しい気候の長野県はレタス栽培に適していて、生産量日本一を誇ります。県内有数の産地・野辺山(南牧村)では今、収穫の最盛期です。産地ならではの食べ方を農家やJAに教えてもらいました。

■7月2日は「夏の県産レタスの日」

夜が明けたばかりの午前5時、農家が収穫しているのはレタスです。

ここは南牧村・野辺山の農家・雫田佳希さんの畑。今、収穫の最盛期を迎えています。

レタス農家・雫田佳希さん:
「5月下旬の収穫からかなり順調な出荷となりました。すごく大きくていいものができてます」

長野県が生産量日本一を誇るレタス。特に夏に出回るのはほとんどが県産です。

JA全農長野も消費拡大のため2024年、「な(7)・つ(2)」にちなんで7月2日を「夏の県産レタスの日」に制定。各地でPRしています。

長野の中でも標高が高く涼しい気候の野辺山は有数の産地です。

レタス農家・雫田佳希さん:
「標高が1200、1300メートルと非常に高いところにありますし、朝晩の寒暖差がレタスをおいしくする秘訣」

2025年は4月、5月に気温が高く、適度な雨もあり順調に育っているということです。


■サラダに入れるのはポテチ!

シャキシャキの県産レタス。そのまま食べてもおいしいのはもちろんですが、農家の雫田さんおすすめの食べ方があります。

レタス農家・雫田佳希さん:
「レタスを手でちぎって、ポテトチップスとかマヨネーズで混ぜたものをよく食べています。レタスもしんなりしていて、量も食べられてすごくおいしいです」

地元のJA長野八ヶ岳に協力してもらい、作ってみることに。

食材はレタスに、キュウリとハム、ツナ缶。そしてポテトチップス。調味料は塩コショウとマヨネーズだけとシンプルです。


JA長野八ヶ岳農業部・新津和江さん:
「農家さんオススメのレタスサラダを作りたいと思います。手でちぎっていただいて、ワイルドに、丸々1個使います」

レタスを食べやすい大きさにちぎったら、細く切ったキュウリとハム、そしてツナ缶を混ぜます。

味付けに塩コショウ、マヨネーズを和えたら―。

JA長野八ヶ岳農業部・新津和江さん:
「ここにポテトチップスを入れていただきます」

隠し味のポテトチップスは、食感を残すため、粗めに砕いて入れます。

JA長野八ヶ岳農業部・新津和江さん:
「混ぜ合わせていただいて、完成です。最初のパリパリ感を味わっていただいて、ちょっと時間がたつとしっとり感もありますので、すごくおいしいと思います」


記者が試食。

(記者リポート)
「パリパリとしたポテトチップスとシャキシャキのレタスがよく合います。生のレタスはドレッシングで食べることが多いと思いますが、こうやってひと手間を加えることによって、飽きずに食べることができます」

ポテトチップスは今回、コンソメ味を使いましたが、梅味なども爽やかでおすすめだということです。

■産地ならではのおすすめの食べ方

おいしい食べ方は農家が一番知っている!ということで、JA全農長野もホームページなどで「産地ならではのおすすめの食べ方」を紹介しています。

JA長野八ヶ岳農業部・小池伸一部長:
「いろんなレシピありますので皆さんご活用いただいて、食卓の一品に添えていただいて、たくさん召し上がっていただければ」

今回、その中から手軽にできる炒め物2品を紹介してもらいました。


■レタスと豚肉のオイスターソース炒め

JA長野八ヶ岳農業部・新津和江さん:
「レタスと豚肉のオイスターソース炒めを作ります」

まずは、レタスの葉を4、5枚食べやすい大きさにちぎります。

新津さん:
「特製ソースを作ります」

特製のソースは、オイスターソースとマヨネーズ、それぞれ大さじ2杯を入れ、混ぜ合わせます。

このとき、半分ほどは、あらかじめ豚肉にまぶして下味をつけておくのがポイントです。

豚肉に火が通ったらレタスを入れ、塩コショウと、特製ソースで味を調えます。

新津さん:
「レタスは生でも食べられるので軽く炒めてください、あまり火を通しすぎないように」

「レタスと豚肉のオイスター炒め」完成!


新津さん:
「シンプルで、忙しいときにはもってこいの料理だと思います」

味は-。

(記者リポート)
「レタスがみずみずしいですね。濃厚な味付けですが、レタスの味、しっかりと主張しています。豚肉とも相性バッチリ、とてもおいしいです」


■キャベツではなくレタスで「回鍋肉」

次は中華料理の定番「回鍋肉」。

みじん切りにしたニンニクとショウガを油でいため、豆板醤小さじ2分の1杯を加えて香りを出します。

そこに薄切りの豚肉を入れ、よく火を通したら、レタスを入れます。

記者:
「回鍋肉ってキャベツのイメージがありますが?」

新津さん:
「キャベツとは食感が違ってさっぱり食べられます」

酒、しょうゆ、砂糖、テンメンジャンで作ったソースをさっと絡め、最後に香りづけのごま油を回しかければ―。

「レタスの回鍋肉」の完成です。

新津さん:
「ネギをみじん切りにしていただいて、最初のニンニクとショウガの(炒める)ときに一緒に混ぜて炒めていただいてもおいしくいただけます」


(記者リポート)
「あー、おいしい。レタスのシャキシャキ感が残っているので豚肉の脂っぽさも感じずにさっぱりいただけます。レタスは炒め物にも合うんですね」

生で食べても良し、火を通しても良し。

今が旬の信州産レタス。

いろいろなアレンジで味わってみてはいかがでしょうか。

長野放送
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