愛知県豊田市で、19歳の女性を殺害したとして交際相手の男が逮捕された事件。事件の状況とその後の足取りが明らかになってきました。

■“行く当てのない”様子だったか…逃走していた容疑者

7月1日朝、送検された安藤陸人容疑者(20)。6月29日までに、交際関係にあった東川千愛礼(19)さんを刃物で複数回刺すなどして殺害した疑いが持たれ、容疑を認めています。

東川さんは、胸に包丁のようなものが刺さった状態で発見されました。捜査関係者によると、凶器には現場となった東川さんの部屋にあった包丁が使われたとみられ、遺体発見前日の夜遅くには、女性の「助けて」という叫び声や、言い争う声が近所で聞かれていたことが新たにわかりました。

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検察へと向かう安藤容疑者の右目の上は、大きな白いガーゼのようなもので覆われています。

事件後、車で逃走していた安藤容疑者は、福井県を経由して京都府の名神高速で横転する単独事故を起こし身柄を確保されていて、額の傷はこの事故の際に負ったとみられます。

福井県では東尋坊の方面に向かい、その後は滋賀県大津市の方面へと向かっていたといい、秘匿で追尾していた警察は、行く当てのない様子を感じたといいます。

■安藤容疑者の祖母「一緒に散歩したとか食事したとか話していた」

安藤容疑者の祖母(73)が6月30日、取材に答えました。交際相手の話を聞くこともあったと言います。

安藤容疑者の祖母:
(東川さんと)一緒に散歩したとか、食事したとか話していました。(Q.悩んでいたとか?)それが分かっていたらね…。相手の方に本当に申し訳ないです。これからの娘さんにひどいことしてしまったなって、ご家族の方に…。

東川さんの顔や頭には殴られた際などにできる皮下出血も確認されていて、警察はトラブルからもみ合った末に衝動的に刺した可能性もあるとみて、経緯などを調べています。

(東海テレビ)

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