大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」として初めてとなる、無人の小型店舗が大阪府寝屋川市の大学内に、7月1日オープンしました。
寝屋川市の大阪電気通信大学に1日、オープンしたのは、ドン・キホーテ初の無人小型店舗、その名も「キャンパスドンキ」です。
おにぎりや弁当、文房具など約450点がお手頃価格で並びます。
【記者リポート】「商品を手に取って店を出ると、決済が自動で完了しています」
客はクレジットカードの情報を登録した上で、表示されるQRコードをかざして入店し、手に取った商品は店内に設置されたセンサーが識別し、金額を自動で計算。
ゲートを通過するだけで自動で決済まで完了する仕組みです。
■「すぐ買えるのでとても便利だな」
【利用した大学生】「値段が結構安いので、学生であまりお金もないので、そこはすごく魅力的だなと思いました。飲み物とか1つ買うのもすぐ買えるので、とても便利だなと思います」
【パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 佐藤大祐マネージャー】「最新の技術を駆使しながら、ドンキと分かるような楽しい購買体験を、学生にぜひ楽しんでいただれば」
「ドン・キホーテ」は学生とのつながりを増やし、身近に感じてもらうことで大規模店舗の来店にもつなげたいとしています。
■「どうやれば無人型店舗が広がるのか試行錯誤してもらいたい」
商品を手にとって店を出ると、決済が済んでいるというのは便利ですね。
【エッセイスト 犬山紙子さん】「めっちゃ便利。大学だと毎日行くところだから、登録もしますもんね。『登録してないから入らない』とはならなくて、ああいう場所だといいのかな」
このような無人店は舗増えていきそうなのでしょうか。
【大阪大学大学院 安田洋祐教授】「完全無人型の店舗は、ちょっと前に中国でものすごくはやったんですけど、その後に衰退してしまったんです。理由としては、店舗をそんなに広げられないので、品数が少ないといったことで、『だったら近くの人がいる店舗に行こう』となっちゃうんです」
【大阪大学大学院 安田洋祐教授】「大学みたいに周りにあまりお店がなかったり、お昼時にものすごい混んでいたりすると、(無人店舗は)レジに時間をかけないので強みが出てくる。今後も大学のキャンパスという地の利を生かして、いろんな実証実験をしながら、どうやれば無人型の店舗が広がっていくのか、ぜひドンキに試行錯誤してもらいたいですね」
ニーズはあるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2025年7月1日)