全国初の「カスハラ防止条例」を制定している三重県桑名市で、初めてカスハラ行為が認定されました。
桑名市では2025年4月、悪質なカスハラへの制裁として、客の氏名公表を含んだカスハラ防止条例を全国で初めて施行していて、これまでに5件の相談が寄せられていました。
このうち市内の運送業者は、配送を依頼した客から荷物が破損したとして自宅まで謝罪に来るよう要求されたり、「土下座しているところを撮影するぞ」などと高圧的な発言をされたりしたということです。
対策委員会から「カスハラにあたる」と答申を受けた伊藤徳宇市長は6月30日、「要求内容の妥当性がなく、手段や態様も社会通念上、不相応」としてカスハラと認定し、概要を市のホームページで公表しました。
市は30日にもカスハラの行為者に警告し、改善が見られない場合は今後、氏名を公表するとしています。