大阪・阪南市で、不法就労や不法滞在の違法性を警察が市民に訴えるイベントが開かれました。

来日して1カ月ほどの外国人技能実習生たちも、呼びかけに参加しました。

大阪・阪南市で26日開かれた、泉南警察署による「不法就労等防止啓発キャンペーン」では、「ストップ!不法就労・不法滞在」と書かれたチラシなどが市民に配られました。
イベントには、日本に来て1カ月ほどの外国人技能実習生たち15人が参加しました。

その中の1人、インドネシア国籍のアリフ・ラフマッドさん(23)は、「ルールを守って頑張る」と意気込みを語りました。

【アリフ・ラフマッドさん】「来月19日から京都でエアコンを組み立てる仕事をする。自分の日本語能力は、練習しているけど少し不安です。日本のルールを守ってこれから頑張ります!」

出入国在留管理庁によると、去年(2024年)には14万8000人ほどの技能実習生たちが新たに入国しています。

技能実習生だけでなく、観光目的の入国なども新型コロナによる入国制限が撤廃されて以降、増えていますが、今年1月1日時点で不法残留者は7万5000人ほどに上るということです。

【大阪府泉南警察署 森田裕二警備課長】「母国より日本の経済状況の方がよく、家族などにお金を送ることができるからと不法滞在してしまうケースもある。日本の法律を守って、頑張ってもらいたい」

6月には、不法残留していたとされるベトナム国籍の男らが電動アシスト自転車のバッテリーを盗んだ罪で起訴されています。

警察は、不法残留者による犯罪がなかなか後を絶たないと指摘し、「雇用主にもルールを守って技能実習生を雇ってもらいたい」と呼び掛けています。

関西テレビ
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