太平洋戦争末期に現在の秋田県大館市で400人を超える中国人労働者が犠牲となった「花岡事件」から30日で80年を迎えました。慰霊碑のある公園で追悼式が行われ、遺族などが平和への誓いを新たにしました。

大館市の十瀬野公園墓地で行われた慰霊式には、花岡事件の犠牲者の遺族や市の関係者など約220人が参列しました。

「花岡事件」は、80年前の1945年6月30日に、大館市の花岡鉱山に強制連行された中国人労働者が過酷な労働に耐えかねて一斉蜂起したもので、400人以上が犠牲となりました。

式では黙とうが捧げられたあと、祖父が強制連行された張恩龍さんが追悼の言葉を述べました。

そして、張さんは「(花岡事件の)当事者はもう亡くなってしまったが家族が残っている。歴史の記憶は私たちに必ず引き継がれ、生きた歴史になる」と話しました。

参列者は、犠牲者の冥福を祈りながら平和への誓いを新たにしていました。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。