神奈川県の県立高校で生徒ら18人が息苦しさを訴え、病院に救急搬送されました。
一体何が起きたのでしょうか。
警察に「校内で生徒が催涙スプレーをまいた」と通報が寄せられたのは、30日午前10時40分ごろ。
座間市にある相模向陽館高校の教員からでした。
警察によりますと、この学校に通う3年生の男子生徒が、3階の廊下で殺虫剤とみられるものを噴射。
男子生徒は、その場で教師に取り押さえられたということです。
殺虫剤とみられるものがまかれた時に、教室にいたという男子生徒は「みんな体調が悪いって言い始めて、周りに臭いって言っている人もいて、鼻にツンと来る感じの臭い。刺激臭がありました」と話します。
別の男子生徒は「今から一斉に下校しますって言われて、パニックになると大変なので順番に下校を始めてくださいという放送が流れた。結構ヤバいなって感じはしました」と語りました。
殺虫剤とみられるものをまいた男子生徒は、警察の聞き取りに「男子生徒と2人でいるときに悪ふざけで殺虫剤を噴射した。まいた殺虫剤は窓から捨てた」と話しています。
体調不良を訴え、病院に搬送された18人はいずれも軽症です。
警察は、まかれた成分を調べるとともに男子生徒から事情を聴き、当時の状況を調べています。