北海道ボールパークFビレッジで6月25日、商業施設が開業した。

オーナーは元日本ハムファイターズの斎藤佑樹さん。

「経営者」としての第二の人生を追った。

「どきどきしますね、やっぱり、こういうことをやるのは初めての挑戦なので」(斎藤佑樹さん)

Fビレッジで25日に開業した「サニーテラス」

レストランやカフェ、回転ずし店などが入る商業施設でオーナーは元ファイターズの斎藤佑樹さん。

Fビレッジで25日に開業した「サニーテラス」
Fビレッジで25日に開業した「サニーテラス」
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夏の甲子園でハンカチフィーバーを巻き起こし、その後ファイターズでプロとしてのスタートを切った。

しかし肩や肘などのケガで2021年に引退。

その後、自身の名前を冠にした「株式会社斎藤佑樹」を設立。

社長であると同時にキャスター業を始め、スポーツ、写真、講演会とさまざまな仕事に挑戦してきた。

社長やキャスター業など多種多様な仕事をこなす斎藤佑樹さん
社長やキャスター業など多種多様な仕事をこなす斎藤佑樹さん

新たな挑戦

そして今回新たに挑んだのが商業施設の経営。

サニーテラスに入る北海道初上陸のナポリのピザ「アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ」

ナポリのピザ「アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ」
ナポリのピザ「アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ」

この日、斎藤さんは視察のためイタリア・ナポリから来日した本社の社長と意見交換。

「すごい。これがイタリアから来た窯ですね。Fも?ファイターズのF?すごい!この場所オリジナルの窯を作ったってことですね」(斎藤さん)

「ファイターズとダ・ミケーレのマリアージュだよ」(「アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ」社長)

来日した社長と斎藤さんによる意見交換
来日した社長と斎藤さんによる意見交換

「(Q:自分で撮りたいんですね?)僕が見たこの視点をみなさんにお伝えしたいんです。(Q:取材者として?)そうなんです。大事なことですよね」(斎藤さん)

自分が手がける初めての商業施設で自ら撮影し、自ら取材していた。

斎藤さんが手掛けた商業施設を自ら取材
斎藤さんが手掛けた商業施設を自ら取材

「チアーズ!乾杯!おいしい。香りがすごくいいし、チーズがとろけてるし生地がまたおいしい」(斎藤さん)

細かい情報を取材したあとでは、ピザの味の深さがより納得できたようだ。

ナポリのピザを味わう斎藤さん
ナポリのピザを味わう斎藤さん

ファイターズに恩返しを

「サニーテラスのオーナーとして、ここの5店舗の魅力をちゃんと自分の口で全て伝えられるように、しっかりと理解するためにも話を聞くっていう感じですね」

「ファイターズの選手としてなかなか活躍できなかったっていう思いもあって、ファイターズに何かしらの恩返しができないかなっていうことがあったので自分が何が恩返しできるかって考えた結果、たどり着いた場所がここだったので死に物狂いで成功させられるようにがんばります」(ともに斎藤さん)

サニーテラスへの思いを語る斎藤さん
サニーテラスへの思いを語る斎藤さん

手づくりの野球場

経営者としての挑戦は、北海道長沼町でも…

「(Q:元々ここはどんな場所だったんですか?)ここは長沼町の『舞鶴スポーツ公園』っていう場所だったんですよ。僕がここに来たときは草がこの辺まで生えていて、ボーボーで野球場の程をなしてなかった。ここにほれ込んで野球場をつくろうと」(斎藤さん)

斎藤さんがオーナーの「はらっぱスタジアム」

両翼は70メートル、センターまでは85メートルの少年少女用の野球場。

「はらっぱスタジアム」
「はらっぱスタジアム」

1年ほど前から芝刈りやベンチの建設など多くの人たちの協力を得ながら手作りで完成させた。

1年ほど前から着手し手作りで完成させた
1年ほど前から着手し手作りで完成させた

「こちらがフェンス。この1本1本の木を1500枚。(気の遠くなるような作業ですね)ただこういうのもつくっている過程が楽しかったりするので、できたときは感動がありましたね」

「アメリカ行った時に子供たち専用サイトのフェンスがあって、そこをオーバーしたらホームランだよっていう、ホームランを打てる感覚っていうのが日本の子どもたちにはなかなか多分感じられる場所がない。ホームランの体験ってきっと一生の宝物になっていくと思いますし」(ともに斎藤さん)

1500枚並べて完成したフェンス
1500枚並べて完成したフェンス

「はらっぱスタジアム」をつくったのは「子どもたちに野球を好きになってもらいたい」という、野球への恩返しの思いからだった。

「ちょっと大げさですけど。ボールパークのようなそんな場所にしたい」

「いろんなアクティビティーができて、ここに人が集ってコミュニティーが生まれてくるっていう、そんなことができると野球場をつくってよかったな、ここでみんなが笑顔になれる場所があってよかったなっていうふうに思う」(ともに斎藤さん)

野球界のために、そして北海道のために。

斎藤佑樹さんは第二の人生を経営者として歩んでいる。

野球への恩返しの思いがきっかけ
野球への恩返しの思いがきっかけ
北海道文化放送
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