颯爽と走る全長12メートルの大型バス。これは、“日本で最も大きな教習車”です。

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教官:
乗り心地よくないですか?

参加者:
めちゃくちゃ乗りやすいですね。

行われていたのは、バス会社が毎月開催している「大型バスの運転体験会」。大型免許を持っていれば、普段運転できない大型バスを無料で運転することができます。

教官を務めるのは、運転士歴26年の岡藤篤志(おかふじあつし)さんです。

岡藤篤志さん:
自分で運転して、バスの魅力を感じて頂きたい。バスの運転士不足が解消できればなと。

“バスを知ってもらうことが運転士不足解消への第一歩”だと、半年前にこの体験会を始めました。

岡藤篤志さん:
「バスって本当に自分で乗れるのかな」とか、すごくそれを心配されている方が多くて、免許を持っているけど、就職までには至らないみたいな人が多い。

そこで、岡藤さん達はバス内に補助ブレーキやモニターなどを設置。数百万円かけて“日本一大きな教習車”を作りました。

参加者:
今まであの大きさに乗ったことがなかったので、「こんな簡単に乗れるの!?」「これは全然乗れるな」と心が決まりましたね。

幼少期から憧れたバスの運転士として約30年。バスと苦楽を共にしてきた岡藤さんが体験会を通じて目指すことは…。

岡藤篤志さん:
バス業界はみんな繋がっているので、他社に就職されても全然いいかなって。これ言うと怒られちゃうかもしれないですけど(笑)ちょっとでもバス業界の手助けになればと思っています。

運転会を通してバス業界が盛り上がりますように。魅力を伝え続ける岡藤さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」4月24日放送より)