1920年(大正9年)にイギリスから日本に伝わった「ガールスカウト」。

「社会のために主体的に行動できる女性を育てる」という理念のもと設立された。

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「声を大きくすることは私にできる」

ガールスカウト日本連盟・千葉第12団所属の松本菫さんは、小学1年生からさまざまなプロジェクトに参加してきた。

しかし、「ガールスカウトでは、メンバー全員が女の子で、誰でも主体的になれるので、だんだん歳を重ねるたびにリーダーになっていくのは男の子がいい、みたいなのが何となくある感じがした」と、学校では「女の子だから」と望まないレッテルを貼られたり、補佐的な役割を望まれることが増えたという。

そこで松本さんたちは、全国の女子大学生536人にジェンダーに関するアンケートを実施。すると、92%がセクハラや差別を経験したり、見たことがあると答えた。

アンケート結果を受けたオンラインイベントでは、様々な世代の参加者が「ジェンダー概念」について議論を交わした。

中でもメディアの問題については、「テレビでは”美人すぎる〇〇”など、その人の能力に加えて容姿に言及する表現が多く見られる」「新聞の写真掲載数(広告を含む)を調べると、男性より女性の方が少なく、“良き母”や“家庭的” “性的な魅力”をアピールする様な写真が目立つ」などの調査結果が発表され、「偏ったジェンダー概念にメディアが大きな影響を与えている」といった議論が行われた。

また、その背景には「テレビ局や新聞社において、最終的な意思決定を下す立場に就く女性がほとんどいない」ことなどが挙げられた。

「日常の違和感に気づいて声をあげること」から始め、解決策を考えていきたい。

そうした思いを抱き、行動に移す松本さんは「日常にある問題だけど、日常的すぎてわからないみたいな。まず解決策を考えていこうという声を大きくすることは、私にできるんじゃないかと思う」と話した。

ガールスカウト日本連盟
https://www.girlscout.or.jp/

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