霧島連山の新燃岳の噴火が続いています。
風下側では、火山灰だけではなく、小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意が必要です。
こちらは6月27日午後2時ごろの新燃岳上空の様子です。
黒い噴煙がもくもくと噴き上がっているのが確認できます。
鹿児島地方気象台によりますと、6月27日午前10時25分に気象庁の監視カメラで新燃岳から噴煙が上がっていることを確認しました。
現在も「噴火は停止していない」ということです。
噴煙は南東に流れていて、風下となった都城市では降灰が確認されました。
(江川琴実記者)
「都城市御池に来ています。こちらでは火山灰が確認でき、山のほうは白く霞んでいます」
立て続けに起こる噴火に都城市民や観光客は…
(都城市・農家)
「2011年の噴火の時みたいな火山灰が田んぼの中に入ると、米の中に混じったりするので、そこは心配している」
(観光客)
「硫黄の香りが漂っていて、神秘的な景色ですごい」
「火山灰で靄がかかったようなすごい景色になっていて、初めて見る光景です」
新燃岳では、6月27日午後5時までに火山性地震が131回、火山性微動が4回観測されていて、火山性地震が多い状態が続いています。
また6月26日に気象台が行った現地調査では、火山ガスの放出量が1日あたり2400トンと多い状態でした。
気象台は、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る恐れがあるため引き続き注意を呼びかけています。