刑罰などを定める刑法の改正が行われ、今月1日から新しく「拘禁刑」が導入される中、この春採用された新人刑務官の研修が公開されました。

広島刑務所では中国四国地方の刑務所や拘置所で採用された新人刑務官50人が今年4月から研修で学んだ成果を披露しました。

<刑務官掛け声>

新人刑務官は受刑者や被告人が職員に暴行を加えたことを想定し、集団を指揮したり護身術を披露したりしました。

今月から受刑者が再び罪を犯すことのないよう、更生に重点を置いた「拘禁刑」が導入され、高齢者や障がい者など受刑者の特性に合わせて必要な指導が行われることになりました。

【中国矯正管区・八代宏幸 管区長】
「受刑者の一人一人がどのような人なのか、しっかり理解した上で刑務官の仕事ができるように重きを置きながら指導してきました」

刑務官の仕事を知ってもらうため、今回初めて新人刑務官の家族が招待されました。

【新人刑務官の母親は】
「馴染みのない職業なので刑務官という職業を選ぶとは思わなかったが、正義感の強い責任感のある子なのでがんばってほしい」

【新人刑務官】
「どのような状況があっても、犯罪は許されることではない。今も苦しんでいる方がいることを忘れずに社会復帰をしてほしい」

研修は来月4日まで行われ、新人刑務官たちはそれぞれの施設で働き始めます。

テレビ新広島
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