オウム真理教により住宅街に猛毒の「サリン」がまかれ、8人が死亡した松本サリン事件から6月27日で31年です。現場近くの公園には、献花台が設置され、住民などが犠牲者を悼んでいました。

6月27日朝、長野県松本市内の公園に設置された献花台。

献花した人:
「なかなか忘れられない事件だった。(犠牲者は)つらかったと思うから、静かに休んでもらいたい」

「松本サリン事件」から27日で31年です。

1994年6月27日、北深志の住宅街でオウム真理教が猛毒の「サリン」をまき、8人が死亡、重軽症は600人以上にのぼりました。

オウム真理教による一連の事件では、13人が死刑判決を受け、2018年に全員の刑が執行されています。

献花台は、地元の2つの町会が、犠牲者への追悼の思いを込め、1人が犠牲になった保険会社の寮の跡地に整備された公園に設置しました。

田町町会・吉見隆男会長:
「ここで理不尽な形でお亡くなりになっているので、供養の気持ちも込めて手を合わせた。こういうことがあったというのは残していかないと」

午前中から地元の住民などが続々と訪れ、花を手向けていました。

当時、酒店を営んでいた男性:
「4人亡くしたからね、大切なお得意さんを。だから絶対忘れられない」

献花した人:
「自分も被害に遭った可能性も十分考えられるので、二度とこういうことは起きてほしくない」

献花台は、6月28日の朝まで設置されています。

長野放送
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