学歴の詐称疑惑について市議会から追及を受けている伊東市の田久保眞紀 市長は6月27日夕方、自身のSNSを更新し、7月2日に弁護士同席のもと会見を開くことを明らかにしました。
5月に当選・就任した伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、市が発行する最新の広報誌に「平成4年 東洋大学法学部卒業」と記載されている一方、市議全員に「除籍であった」と記された差出人不明の文書が届いています。
このため、市議会の一部が問題視し、田久保市長は正副議長に卒業したことを示す資料を提示しましたが複写には応じなかったことから、6月25日の市議会定例会の本会議では卒業の真偽を問う質問があがりました。
しかし、田久保市長は「この件に関してはすべて代理人弁護士に任せているので、あとのことは弁護人から公式に発言のない限りは私からの個人的な発言は控える」と答えたことから、議会側は翌26日に全5会派による代表者会議を開き、強い調査権限のある百条委員会を設置する方向で話がまとまり、百条委の設置に関する採決は賛成多数で可決する見込みです。
これに対し、田久保市長は同日夜、「証拠に基づかない“怪文書”には対応しない」としていた従来の姿勢から一転して会見を開き、その場に卒業証書と卒業アルバムを持参する考えを示していましたが、27日夕方に自身のSNSを更新し、7月2日午前11時から代理人弁護士同席のもと会見を行うことを正式に表明しました。
会見の様子はインターネットでライブ配信も行うということです。
田久保市長は会見について告知するとともに、「思った以上に騒ぎが大きくなりましてご心配をおかけしております。毎日、公務が忙しく私は元気にしております。法的手続きに入った関係上、慎重な対応が必要なためこちらから発信できる情報も少なく憶測も飛び交う中、本当はもう少し事実関係の調査や証拠固めをしたいのが本音でしたがこの辺りで一度、会見を開くことに致しました」とSNSに記し、「怪文書のような卑怯な行為、又 確たる証拠もなく人を貶めようとする行為に対しては毅然とした対応を貫きます。ご心配をおかけして申し訳ありませんが、もう暫く見守っていて下さい。日々、力の限り戦います!」と結んでいます。