世紀を超えて読み継がれる文豪・夏目漱石の熊本にのこる足跡をどう後世に発信していくか考える有識者会議の初会合が26日熊本市でありました。
来年は夏目漱石が熊本の第五高等学校に赴任して130年、没後110年となる記念の年です。
それに伴い、6月1日県内の自治体や大学、財界が連携し『漱石文化みらい会議くまもと』を設置。26日は有識者会議の初会合が開かれ委員を務める東京大学の姜 尚中 名誉教授や肥後銀行の笠原 慶久 頭取らが熊本と漱石のつながりを県内外にどう発信していくか意見を交わしました。
【肥後銀行 笠原 慶久 頭取】
「未来に向けて漱石を軸として文化を豊かにしていこうという会議だと思っている」
【熊本県立大学 半藤 英明 名誉教授】
「旧居がある『熊本市』ではなく『熊本県』という単位で漱石をとらえることも考えなければならないのではないか」
会議では漱石ゆかりの地をつなぐ『漱石マップ』の作成や熊本市の繁華街で『漱石祭り』を開催することなど、具体的なアイデアが各委員から出されました。
『漱石文化みらい会議くまもと』は今後、これらの意見を参考に来年以降の事業化に向けた検討を進めるとしています。