野山の散策や農作業の際に十分な注意が必要です。マダニに咬まれて起こる感染症の報告が県内で相次いでいて、静岡市で死者も出ています。
野山の散策や農作業、それに雑木林などに入る際、注意が必要です。
草むらに潜み人とペットの脅威になっているのがマダニ。
マダニが媒介するウイルスによる感染症・SFTS=重症熱性血小板減少症候群の感染報告が相次いでいます。
静岡市では駿河区の60代の女性が6月16日に発症して19日に医療機関に入院、23日に死亡しました。
発熱や腹痛、全身のだるさに加え血小板と白血球の減少が見られたと言います。
また、葵区の80代の女性は16日に発症して25日にSFTSと診断されました。
浜松市天竜区でも60代の男性の感染が判明しています。
自分とペットをどう守るのか専門医に聞きました。
静岡がんセンター感染症内科・倉井華子 部長:
シカとかが、このウイルスを保有している。人が住んでいて近くにイノシシやシカが出るような山に近い場所で(ウイルスを保有した)マダニに咬まれやすい。
子供が遊ぶような舗装された公園とかで咬まれることは稀。
子猫が感染すると5割~8割くらい死ぬほどの病気の重さ。
人間は二十数パーセント。10~30パーセント位の報告になっている。
ダニに咬まれない工夫が必要になって来る。
林、木立が多い所に行く時は長袖・長ズボン、できれば長靴など肌が見えない服装にすることと虫よけの忌避剤、たとえば(化合物の)ディートなどを足周辺に吹きかけてから行くことをおすすめする。
帰ってきた後に身体をシャワーで流すだけでもマダニによる感染は予防できる