「さらうぞ、組に応援金払え」などと20代男性を組織的に恐喝し現金を脅し取ったとして、暴力団幹部の男ら3人が逮捕されました。「組織的恐喝」の疑いでの逮捕は宮城県内で初めてです。

組織的犯罪処罰法違反(組織的恐喝)の疑いで逮捕されたのは、仙台市に住む指定暴力団住吉会系幹部の41歳と32歳の男と、26歳の組員の男です。

警察によりますと、3人は共謀して、知人関係にあった仙台市に住む20代の男性会社員に「さらうぞ、組に応援金払え」などと恐喝し、現金計86万円を脅し取った疑いがもたれています。3人は仙台市内の喫茶店などで男性会社員を恐喝し、2024年10月から翌年5月にかけて、数万円ずつ複数回にわたり金を脅し取っていたということです。

警察は捜査に支障が出るとして、3人の認否を明らかにしていません。

脅し取った金は、暴力団組織幹部が生活費などに使う、いわゆる「上納金」のほか、組織の運営費などに充てられていたといいます。警察は他にも関与している暴力団関係者がいるとみて調べを進めています。

組織的恐喝の疑いでの逮捕は、1999年に法律が施行されて以来、宮城県内では初めてです。

仙台放送
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