アメリカのトランプ大統領がイランの核施設への攻撃について広島と長崎に投下した原爆を例に挙げ、「アメリカによる攻撃がイスラエルとイランの戦争を終結させた」と発言しました。
被爆地・長崎からは憤りの声があがっています。
オランダで開催されているNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席しているトランプ大統領は、ルッテ事務総長との会談の中で「あの攻撃が成功していなければ戦争は終わらなかった。あの攻撃が戦争を終結させた。ヒロシマとナガサキの例は使いたくないが、本質的には同じことだ」と述べました。
トランプ大統領が原爆投下を引き合いに出してイランへの核施設攻撃を正当化したことに対し、被爆地・長崎からは怒りの声があがっています。
被爆者の山川剛さんは「理性を全く感じられない。アメリカが築いてきた民主主義が崩れてきている。核兵器廃絶は理想ではなく、解決しなければならない喫緊の課題であり本当に危ない状況」とコメントしています。