コメの価格高騰が日本酒造りにも影響を与えています。農家によっては日本酒用のコメの栽培から主食用のコメの栽培へと切り替える動きも見られ県酒造組合は価格上昇への懸念を示しています。

【佐賀県酒造組合 馬場第一郎会長】
「大体昨年の80%、面積で言うと20%減という形で聞いております」

日本酒用のコメ、酒米は栽培が難しく収量も低いことから、主食用のコメより高値で取引されていますが、去年産のコメの価格は酒米の価格に迫る水準となりました。
この影響で酒米を作る農家が主食用のコメの生産に切り替える動きが全国的に拡大しています。

県酒造組合の馬場会長は、今年の酒米の原料価格は約25%ほど上昇するのではないかと懸念を示しながらも酒米の生産農家も生計が成り立つような形で生産してもらいたいと話します。

【県酒造組合 馬場第一郎会長】
「価格に対しては現状維持というのはかなり難しい所まで来ているのは事実です。ただ、我々蔵元の気持ちというのはこういう時こそもっとお客さんに佐賀の酒を飲んでいただきたい、楽しんでいただきたい」

一方、佐賀県は今年2月の補正予算で県産の酒米の購入費用について値上がり分の半額を補助するとして3000万円を計上しています。

【県酒造組合 馬場第一郎会長】
「緊急的なもので助成金というものを頂くようになりました。今年の作付けに関しても今後また継続してお願いはしていこうと思っております」

サガテレビ
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